創立50周年記念誌 「岩峰」 が、2012年度岳人会報賞の優秀賞を受賞しました。

 多忙な中、原稿を執筆していただいた方々、編集に協力していただいた方々、そして私の後を引き継いで、立派な記念誌を完成させてくれたA氏に心から感謝いたします。 

 このような栄誉を授かったのも 「自分達の山への思い、山行の感動を記録として残していこう」 という、先輩達から受け継いだ伝統と、歴代会報担当者の努力が結実したものであると、あらためて認識しています。

 いつもながら少人数の当会では、会報の必要性が常に議論されてきました。

「原稿も集まらず執筆者も固定化している現状で、会報を発行する意味があるのか」

「わざわざ原稿を書く時間があるなら、その時間を山行に費やすべきではないか」

「今はネット時代なのだから、ホームページだけで十分ではないか」

等々、会報に否定的な意見が多いことは承知しています。

 しかし、会報は関西岩峰会の足跡でもあります。この受賞を励みに、過去の記録や先輩達の山への思いが、現在そして未来につながっていくと信じて、たとえささやかであっても、これからも会報を発行し続けていきたいと思っています。

 編集責任者の一人として、個人的な思いを述べさせていただきますと、

 K君から 「Nさんも、50周年記念実行委員会に来てください」 との電話がなければ、記念誌はおろか記念行事に関わることもなかったこと。

 最初の打ち合わせの席で 、T先生から 「35周年記念誌の続編が作れたら・・・」 との一言がなければ、編集を引き受けることもなかったこと。

 編集にあたり会報をじっくり読み直してみて、山から遠ざかって以来、あまり接点のなかった後輩達の山への思いをひしひしと感じたこと。

 私が率先して編集に取り組んだことで、記念行事が盛り上がり、A氏が快く後を引き継いでくれたこと。 

 こうした、人と人とのつながりで完成した50周年記念誌が、優秀賞を受賞したことを本当に嬉しく思っています。皆様ありがとうございました。                                                                                                                      ( 文責 N )