一日目は灰野からトロッコ跡をトコトコと道なりに歩いていく。

濃い緑と淡い緑が折り重なった樹木やつやつやの岩、それに

とっておきはもけもけした苔のかたまり。

天気も最高だし、とってもきもちいい!


カズラ小屋を超えひとまず七瀬を目安にして歩いていったが…。

どうやら大きな魚影に心を奪われている隙に七瀬を見逃した模様。

大きい目印を見逃したとたん、現在地の特定が困難になるなんてとっても怖い。


気を取り直し、それ以降は地形と地図を随時照らし合わせて慎重に進み、

大谷を越え1時間ほど歩いたところで一日目を終了した。






2日目、朝一番の水は冷たく感じたもののずっと浸かっていると気持ちよくなってくる。

流れがゆるやかなこともあり、へつりも特に困らずすいすい進めた。

それにしても、景色の美しいこと!木洩れ日が何本もの線になり、とても神々しい風景の中

を遡行できるなんて、思ってもみなかった。…幸せ。





そしていよいよ本日の(私的に)核心!?といえるまき道。

大きな岩を抱く形で滝の上を越えなければならないのに、私はスタンスが見つからず、

なかなか前へ進めない。その私に先輩がひとこと。

「私の肩に足を置いて!」

!!!正直びっくりしてしまった。

その言葉に勇気をもらい、次の一歩が踏み出せたのでした。

その後にもう一箇所高まき場面がありましたが、落ち着いて登りおりすることができました。

トンさん、本当に感謝です!


<忍>