日時:2015年5月23日~24日
場所:岐阜県 某沢

3月にそういえば雪の降る中、沢登りのような山行をした記憶があるが、きっとあれは沢登りではない。
沢登りの格好で雪山にいっただけできっと初沢にはカウントされないはずだ。今回も結果的にはあんまり沢登りとは程遠いものになってしまった気がする。なので今回は沢の中にいたある生物に焦点を当ててみたい。

前夜泊地は快適な屋根の下でまだまだ寒く入渓点までは車の暖房をつけていく。
既に数台が林道終点に停まっていた。
最初の堰堤を踏み跡を忠実に巻いて沢にでる。30分ほど沢を歩くと斜面に雪渓が残っていた。特に気にせず進む。
この沢はとにかく平流で上流部まで滝が全くと言っていいほどない。ひたすら河原を歩く。沢の脇には広い段丘になっている場所もありいつもの沢とは雰囲気が異なる。やはり滝が少ないために人が多く入るようであからさまに真新しい空き缶などが捨ててある。心無い入渓者による悪行は目に余るものがある。

っていうのを2ヶ月前に下書きで残し記憶がかなり曖昧になってしまったので、さっくりとその後を書く。

沢にはネマガリタケや山ワサビなどが生えていて昆虫も多い。
その中でも今回うれしかったのが変形菌である。
変形菌とは見た目は小さいキノコみたいだが、生物の分類としてはキノコでもなくカビでもない。そして大腸菌などのバクテリアなどの微生物ともまた違うグループである。だいたいの変形菌は役に立ったり人に害を及ぼすことがないため研究者が少ない。
今回いた変形菌はルリホコリという雪が好きな変形菌で雪が解けた後の木などに生える。

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↓ルリホコリの生える木と雪渓

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今回同行した2人はまったく変形菌に興味を示さず、私の崇高な知的好奇心の探求活動をなにしてるんですか?早く行きましょうよと妨害する始末だった。

沢はその後どでかい雪渓が沢を埋めて、雪渓の上を歩いて上流を見に行ったがまずもうこれ以上は進むことはできなさそうだったために、今回はここで引き返し平らな河原にタープを張って釣りをした。

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イワナが2匹かかる。私は1匹ばらしてしまう。残念。緑色の青虫を使ったらすごい食いがよかった。
日もくれかけてきて焚き火をしてビールを飲んで魚を焼いて寝る。しかし私だけその夜ものすごい吐き気に襲われて3回くらい吐いた。
そういえば昼間にウルイみたいな植物があって、ウルイを知らない同行者にドヤ顔で「これ食べれんねんぞ」と食べてみたらすごい苦くて吐き出した。これのせいだったのだろうか?沢の中で具合が悪くなるととても心細かったが、回復してそのまま寝れた。よかった。

翌日は竿をだしたりしたが釣れず、お昼前に帰ってきて終わり。