2015.6.23-26　明神岳主稜・奥穂高岳南稜

メンバー：S氏、くさもん

２２日　前夜泊　上高地　小雨
当初の予定では１日目（２３日）の朝に上高地に入る予定だったけど
天気も午後から崩れそうだったので、前日に上高地入りして
早めの行動を心がけた。



２３日　（１日目）
5:00　上高地出発　曇り
昨日の夜は歩くのが嫌になりそうなぐらいの雨が降っていた。
朝起きると雨は止んでいた。
気温も高めだったのでカッパを着なくていいのはありがたい。
早め行動を心がけたが結局なんやかんやで5:00出発になってしまった…

6:00　７番看板
上高地の整った道を抜け、少し歩くと明神岳南西尾根と一般道
との分岐の目印７番看板に着く。
少し休憩の後、トラロープをまたいで南西尾根突入。
しかし３０分もしないうちに嫌になりだす。
稜線上で１泊するので行動水も含め計６ℓ持っていった。
もっと歩荷トレしときゃよかった。後悔する。
木の根っこやハイマツをつかみながら必死で登るもまだまだ遠い。
途中休憩をとるが、休憩にもならない。


10:00　P2726地点
やっとの思いで森林限界を抜け、P2726地点に到着。
当初、計画書には14:30に主峰を超えた後、テントを張るつもりだったが
雲行きも怪しくなってきてるし、主峰までは無理だなと判断。

12:30 ４峰と３峰の間にテント張る
なんとか雨が降る前にテントを張れた。
14:00ぐらいから雷雨になった。
15:00ぐらいには完全睡眠モードに入っていた。




２４日（２日目）
6:00　出発　晴れ時々曇り

昨日早く寝たおかげでかなり体力は回復した。
雨は19:00頃には止んでいた。
歩き出して間もなく３峰。個人的にはこの４日間の中で
４峰から３峰の途中の切れ落ちた部分が一番怖かった。
数メートルしかなかったが、東側、西側ともにきれいに切れ落ちていて
足下もいつ落ちてもおかしくない様な感じ。
ここも巻き道あったんかな。
確保してもらい通過。こんなん馬の背の方が怖いで。と言われ
意気消沈する。あー怖かったー。
３峰は予定では登らず岳沢側に巻く。
しかし道も不明瞭でなんか怪しかったのでS氏が３峰頂上まで登ってみる。
ええ感じの巻き道を見いだしたようだ。
３峰は巻いて２峰へ。
何カ所かロープを出してもらいながら、必死に登る。
気がついたら２峰のピークだった。
３５メートル程の懸垂。高度感抜群。無事コルにおりる。
主峰に向けてはそれほど難しい箇所はなかった。
３峰、２峰に比べると。
１０メートルほどの懸垂１回を経て、前穂を目指す。
クライミング要素はない。二足歩行の素晴らしさに気づいた。








11:30　前穂山頂
誰もいない。前穂の山頂を貸し切り。贅沢な時間に浸る。
ガスってるけど雨はまだ降らない。

12:00　岳沢小屋に向け出発
一般登山道を歩く。上高地を出てから誰にも会っていないが
看板やペンキマークに人の温もりと気配を感じる。
重太郎新道は途中２カ所程雪渓が残っていた程度だった。

14:30　岳沢小屋着
この日もすぐにご飯を食べて寝る。回復回復。
夕方からしとしと雨が来た。

２５日（３日目）　晴れ
5:00　出発
雨は降っていない。
テントの撤収もしなくていい。なんていい朝。
軽快に雪渓を歩く。トリコニーいかつ。


5:30　南稜取り付き
三つ又の真ん中のルンゼをつめていく。
草をつかみながらよじ登る。
少ししたら下部岩壁が見えてきた。
スラブが連日の雨でテカテカに光っている。
下部岩壁の核心部は右に巻く事もできたようだけど、左を行く。
s氏にリードをまかせ私は全てフォロー。
s氏がカムを持っていたので
私はカムを買うつもりはなかったけど
小屋生活の反動で衝動買いしておいてよかった。大活躍だ。
核心部を必死に抜けると高度感が出てくる。
昨日より荷物が軽い分、気持ちも軽くなる。
トリコニー１つ目。ロープを出してもらい慎重に登る。
アイゼンの跡がそこら中に付いている。
昨日の明神岳より、ホールドに安定感がある。ありがたい。
やせた二つ目を越え、３つ目で１０m弱の懸垂下降をする。
その後、てくてく歩いて南稜の頭に向かう。
私は疲れすぎてもはや四足歩行になっていた。
雷鳥の卵が割れていた。孵化したのか食べられたのか。






13:00　南稜の頭着
少しの休憩の後、吊尾根経由で岳沢小屋に向う。
吊尾根の雪渓もほとんどとけており、二カ所程アイゼンを付けて歩いた。
重太郎新道の途中、岳沢小屋のスタッフさん達が夏に向けて立派なはしごを作っていた。


15:45　岳沢小屋着
この日も夕方には就寝。
16:30頃から小雨

２６日（４日目）　小雨
ゆっくり寝ようと目覚ましを８：００にセットするも
５：３０に目覚めてしまい仕方なく用意する。

7:30　出発
9:00　上高地着　
ソフトクリームがうまい。

今回の山行では体力不足を痛感した。
もっと歩けるようにトレーニングに励もう。
　
くさもん