日時:2016年3月12日~13日
場所:奥美濃 江越国境 上谷山(かみたに)
メンバー:くら、他2

雪が少ない雪が少ないとこのシーズンは叫ばれており、3月だったら沢にいけんじゃねーのかと考えていたりしたが、やっぱり腰下まで水つかるのは勘弁なので山に行ってみた。

車中、比良の山々に雪はなく敦賀について日本海側にでても山に雪はまったくなかった。大丈夫か、これは融雪できないんじゃねーのかと思いつつ心配になって自販機で500mlの水を4本購入。尾根の取り付きを目指す。一応その週に上谷山に入っている人の記事を見つけて来たわけだが、デブリでここまでしか車が入れなかったという地点の写真は新雪に覆われていたが、そのデブリのところまでくると、どうやらその週に降った雪は既に解けているらしい。
まぁ奥のほうの三周ヶ岳ぽい山の稜線付近には雪はあるし、上にいったら雪はあるだろうと希望的観測でとりあえずどこか上りやすそうな手倉山の支尾根にのっかる。雪山なのでピッケル、ワカンに冬用の重い靴の重装備。雪はまったくでてこない。そして凶悪なツバキの低木。

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常緑樹のため葉があって枝がからまりやすく、藪が非常に鬱陶しい。しかも豪雪の山で育った椿は武者返しのように斜面下方向に枝を伸ばしてさらに進みにくい。そして花粉がすごく、3人ともくしゃみと鼻水が止まらない。枝や葉のクズが降ってきて背中の中に入ったりして、外付けのピッケルが引っかかったりともうふんだりけったり。依然として雪は出てこずかれこれ3時間ちかく藪漕ぎをして、ようやく手倉山の尾根にでた。

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尾根には雪がちらほら残っている。高度を上げていってもツバキの藪は消えず、笹が混じってきて藪漕ぎは終わらない。

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やっとのことでツバキは消えて笹になり雪がでてくる。腐りきった笹の上に乗った雪を踏み抜きながら進んでゆく。

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谷をはさんだ向こう側の雪の残った山々が見えてくるころには稜線は雪で覆われた。でも積雪は2mもないくらい。目印のテープは見上げる高さで豪雪地帯の積雪を偲ばせる。
気温も高く腐った雪に足をとられて疲れるので、ワカンをつけてスピードアップ。手倉山の頂上付近は風もでて雪もしまって歩きやすい。

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3時過ぎにテントを張る。風もなく沈む夕日を見れてとてもよいテン場だった。

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5時起床。上谷山にピストン。国境の稜線は近江側と越前側で色が違っておもしろい。

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さくっとピストンを終わらせてテントを撤収して、また藪漕ぎ祭り。同じ道でも帰りはやはり早い。標高が下がると花粉の濃度が上がって3人とも鼻がぐしゅぐしゅ。目がかゆい。
温泉に入って敦賀で海鮮丼を食べて帰る。
行程の5分の3くらいが藪漕ぎのなかなかな山行だった。