メンバー:小、鹿

3月の3連休を使って、扇沢からスバリ岳~蓮華岳の縦走を計画した。
計画した鹿さんの渋いチョイスで、北アルプスの中でも比較的マイナーなエリアとなった。
金曜夜に食料の買い出しなどをしてから出発すると、大町に着いたのが午前4時頃となってしまった。
道の駅にて仮眠を取り、出発。後立山の白くて大きい山々に気分が高まる。

登山計画書を交番に届けて、8時頃に日向山のゲートに車を停める。

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ここから6キロほど舗装道を歩き、アルペンルートの長野県側の起点、扇沢へ向かう。
同じくゲートに駐車していた山スキーヤーと挨拶。今回登山者に会ったのはこれが最初で最後となった。

延々6キロほどの舗装道を歩き、11時頃に扇沢駅に到着。
ここから登山が始まる。

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扇沢から籠川に沿って歩き、屏風尾根を目指す。
雪はしまっていて歩きやすい。

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屏風尾根に取り付いてしばらくすると、鹿さんのスノーシューが分解するトラブルが発生。
ラッセルは脛くらいだが、急登で予想以上に時間がかかる。

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尾根は細くて傾斜がきつい箇所も多く、慎重に登っていく。

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爺ヶ岳の端正な姿。

尾根上に幕営できるポイントを探し、Co.2206のピークでテントを張る。

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初日の夜はカレー。行きしなにSEIYUで適当に買ったわりに美味しい。
軽量化のため、持ってきた2日分のビールを飲み干す。

2日目は3時起床、5時出発。
天気予報では3連休は晴れとなっていたが、起床すると雪が降っていた。
まだ早朝のため、行動中に天候が回復することを期待して出発する。
昨夜からの降雪のため、ピッケルで斜面を刺激しただけで厚さ30cmほどの雪面が滑り落ちる。

太ももくらいのラッセルを交代で進んでいくと、7時頃に稜線に上がる。
しかし、雪、風が強く雪洞を掘ってしばらく様子を見ることに。

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稜線に上がる直前。期待していた展望は無かった。

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雪洞に入ってしばらくすると、さらに風が強まる。
雪ブロックで入り口を補強するが、隙間風が寒い。
蓮華岳への縦走は難しそうなため、ここからスバリ岳、針ノ木岳まで往復できないか検討するも、屏風尾根の下りにも雪崩のリスクがあるため早めに下ることに。

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途中、左側の斜面が滑り落ちている。

屏風尾根取り付きまで下ったところで、イグルーを作るなどして遊ぶ。

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イグルーの中は天井も高く、テントより広々して快適だった。
2日目の夜もカレー。

この晩も降雪があり、朝起きるとシュラフに雪が積もっていた。
雪の日のイグルーは隙間なく作りましょう。

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3日目は朝からピーカン。3連休で絶好の天候だった。
しかし屏風尾根を下りてきた我々には行くところがなく、再び舗装道を歩きお昼頃にゲートに到着。

結果論となるが、稜線の雪洞で粘っていればという思いもあった。
しかし、それも安全に帰ってきているから言えることであり、山での判断は難しい。
温泉に入った後、信濃大町のカレー屋、ヒマラヤンシェルパでカレーを食べて帰ってきた。