メンバー : トモズィーニャ 、アミーニャ 、ナッキーニャ(記)


 

 紅葉の季節、黒部の秘境「下の廊下」を歩いてきました。
 一般向けのルートではありませんが、断崖絶壁のへつりには全てワイヤーが張られ、危険箇所には丸太の橋やはしごが設置されています。

 ル-トが整備され危険性が減っているのは有難いことです。ただしその反面、シルバー軍団が大挙して押し寄せていて、狭いルートは順番待ち、阿曽原の秘湯は大混雑と、秘境のイメージがすっかり薄れていました。



10/16  欅平 ~ 阿曽原
 早朝、ウトウトしているうちに宇奈月に着いた。が、しかし、外はどしゃぶりの雨だった。おまけに乗り継いだトロッコ電車が発車すると、いきなり室井滋のけばーい声で観光案内が始まった。私の感覚が古いのだろうか?いくら地元出身とはいえ、あのカン高い声とあの顔を想像するだけで、せっかくの旅情が吹き飛んでしまう。

 スタートからテンション下がりまくりとなったが、きれいどころ二人との山旅に、天は私を見捨てなかった。しだいに雨は止み、欅平に着く頃にはすっかり晴れ上がっていた。




水平歩道をひたすら歩く、滑ったらマジでヤバイ。





対岸には、若き日に情熱を燃やしそこねた「奥鐘山西壁」がそびえる。


 阿曽原には3時過ぎに着いた。この日、小屋は超満員でひとつの布団に二人で寝るそうだ。
テント設営後、少しくつろいでから温泉に行った。混雑していても、温泉につかると疲れた体が癒されます。
 夕食は、アミーニャ特製「胃にやさしい和風クリームシチュー」愛情たっぷり、とてもおいしかったです。でも、ビールを我慢するのはつらかったなぁー。


10/17  阿曽原 ~ 下の廊下 ~ 黒部ダム
 昨夜は満天の星空、今日も晴れそうだ。帰りの温泉?!もといバスの時刻を心配する女性陣に配慮し、夜明け前に出発した。



  高熱隧道にちょこっと寄り道、難工事に思いをはせた(マジで暑い)



  いよいよ黒部峡谷の断崖絶壁を歩く、眼下にはS字峡の激流が



  半月峡の渓谷美




  豪快な十字峡



  白竜峡の奇観



  絶壁には丸太はしごが設置されている(結構怖いよぉー)





  別山谷付近に、いまだに残る雪渓





  榛の木平まで来ると渓谷も穏やかになる





  内蔵助谷出合から丸山東壁を望む





  山旅のフィナーレ、黒部ダム


 いざブログにまとめると、山行それ自体だけでなく、さまざまな思いが頭に浮かんできます。私事になるので書きませんが、いろいろな意味で思い出に残る山行ができました。
 同行の二人には心から感謝します。ありがとうございました。
Não se esqueser desta viagem . Muito obrigado !


<おまけ>
 黒部ダムで二人と別れ、私は立山に向かいました。そして「みくりが池温泉」で一泊し、翌日「雄山」に登りました。
 何とそこで、ホンモノの「山ガール」に遭遇しました。関西ローカルとはファッションセンスがまるで違う。なんか異次元空間にワープしたみたいでした。