3年前のお盆。
とんちゃん、YOUちゃん、えんどんとチブリ尾根から歩いた白山。
大きなブナ林にお花畑が忘れられませんでした。

今回はお花が最盛期と言われる7月に、
一度一人で歩いてみようと思いました。

室堂から御前峰を望む。



7/20
金沢市内で降った雨も止み、山に近づくにつれ晴れ間がのぞきました。

ランナー集団の後を、観光新道に向かってゆっくり歩き出しました。

程なく、大好きなシモツケソウが。



ちょっと写りが悪くて残念。

別当坂分岐は風が通って気持ちいい。
ここまではいいペース。

・・と思ったのですが。
どうも、シャリバテ気味。
このまま歩くとまずいと思い、あまり食べたくなかったのだけど、
少し食べ物を補給しました。

そういえば、3年前も久し振りの山行で共同装備をほとんど持ってもらったにも
かかわらず、何度となくシャリバテしたなぁ〜と思い出しながら。

殿が池避難小屋が見えてきました。




まさか雪の上を歩くとは思いませんでした。

それまで抜きつ抜かれつ歩いていた、金沢からいらしたご夫婦と一緒に休憩。
なんとお弁当をごちそうになりました!
この時頂いたおにぎりのお陰で、その後はしっかり歩く事ができました。

その後、しばらくするとお花畑登場!
ニッコウキスゲがきれいでした。





蛇塚にて。


やっぱり残雪が多いようです。
いつもは雪なんてないと、前述のご夫妻談。

だけど、雪がある所はちょっと涼しい。
空もちょっと曇りがちなのが、かえって助かるくらい暑い白山でした。

黒ボコ岩から室堂へは行かず、南竜が馬場を目指します。
ちょうど雨が降ってきて、ここからの下り道は表面がすぱっと切れた石の階段を下りるので滑りやすくちょっと危険。慎重に慎重に歩きました。

南竜山荘まではほぼ予定通りに来れました。
ちょっと嬉しい。
この後、何故か野営場に着くのにはかなりの時間を要するのですが・・・

テン場に着いた頃には雨もすっかり止み、
しばらくするとどんどん青空が顔をのぞかせました。






テン場はブヨが多かったです。
初めてブヨに刺されました。
虫除けスプレーは間に合いませんでしたが、
ムヒ持っててよかった。

そういえば去年初めてヒルの洗礼を受けた時も、
虫に好かれるあの人がいませんでした。
虫除けグッズとしてあの人は必需品だなと思いました。

夜がふけるとあっと言う間に満天の星空☆
しばらく眺めていると流れ星も見れました。
翌朝は早いし、夜明け前の星空が一番きれいだと思って就寝。

7/21 2:20頃に起きて、星空を楽しもうと思い入口を開けると・・


月が明るく輝いて、星の光を消してしまっていました。
それはそれで、きれいな空。

エコーラインから室堂を目指します。
この道は東に向かって歩く事が多く、朝早いにもかかわらず
暑いし日焼けも気になります・・・。

軽荷になって、御前峰を往復。
別山や乗鞍、足元のお花を楽しみながら。
クロユリ


コケモモ?(って誰かが言ってた)


山頂からの眺め。


なんと剱迄見渡せる程*



真上はこんな真っ青な空。




高い所に行くと、空が濃い蒼で、宇宙の色だなぁといつも思うのだけど、
白山の空はちょっと薄めで、「空色」だと思いました。

帰りは平瀬道を下りました。
室堂からすでに暑かったです・・

こちらの道はイブキトラノオが多かったように思います。


名前は忘れたけど、おじさんたちが、珍しいんだよと言って撮っていたお花。


デジャブ。
以前全く同じような状況がありました。
きっと3年前ですね。

突如見えてきた白水湖。


大白川の露天風呂で会った方に聞く所によると、
湖がこんなに青いのは夏だけで、他の季節はフツーの色なんだそう。

平瀬道は数カ所崩落箇所があったけれど、最初の場所がすごく怖かったです。
後は、何とか大丈夫。

大倉山避難小屋まではコースタイムよりちょっと早く着きまして。
ええ感じちゃうん〜、なんて思いながら腹ごしらえ。

このままだと結構早く着いて、露天風呂もゆっくり歩けるかも♪
そう思いながら随分歩いた所で

『大白川まで3km』

・・・え。ウソやん。
もっと、歩いてるはず??
どっと疲れが出てきました。

途中ダケカンバ林で和みながら・・


『大白川まで2km』

・・・・だいぶ歩いたんやけど。
この頃からかなり足がふらついてきました。

『大白川まで1km』

・・・・・・。
「もう嫌や」と思わず一人ごちてしまいました。

ここからは嫌々歩きました。
足元もおぼつきません。

そんなこんなで、暑い暑い平瀬道。
ほぼ予定通りに下山でき、露天風呂に浸かったら、疲れもふっとびました。

その後ちょっとしたハプニングもあったけれど、予定通り帰京できました。

今回は一人で歩いたらどんな感じなんやろ?
そう思って計画したのですが、テントを借りたり、
下山報告を心配しながら待ってくれたり、いってらっしゃい・おかえりメール。

歩いたのは一人だけど、今回に限らず仲間の助けあってこその山行なんだと
実感しました。
結局一人じゃないんだな。
感謝の気持ちでいっぱいです。

<カヨコ>