日時:2014年4月27日~29日(26日前夜発、山中泊2泊)
場所:南アルプス仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳
メンバー:から、な、く、う、み

26日
京都21時発。ザックを背負って歩くと汗ばむくらいで、夜でも気温が高い。
車の中も温度が高くTシャツでちょうどよかった。
養老SAはさすがに寒かった。仙流山荘付近の駐車場で前夜泊。寒い。

27日
朝一の歌宿行きのバスに乗る。バスは一台のみで席もところどころ空いている。
桜や桐の花、桂の花などが咲き春を感じさせる。40分で歌宿着。IMG_1753丹渓新道へと入る。樹林帯を歩くとすぐ雪が出てくる。人がいないと思ったら下山してくる人がいた。2000mを過ぎたあたりからは腐ったグサグサの雪で踏み抜きが多くなってきてとても疲れる。
森林限界を超えると丸い稜線の仙丈ヶ岳が目の前に広がる。頂上直下のカールに黒い点がありそこが今日目指すところだ。稜線にでてからは細い尾根などを交えつつ行くがザイルなどが必要な箇所はなかった。馬の背を通過するあたりから、みんなの疲労の色が濃くなり、最後の小屋下の登りは息を喘がせて止まりながら進んだ。冬季開放の仙丈小屋泊。夕方、頂上までピストンすると夕焼けに染まった南アルプスや中央アルプス、富士山など幻想的な風景を見ることができたIMG_1755OLYMPUS DIGITAL CAMERA 28日
出発すると雪がかなりしまって歩きやすく、アイゼンをつけて斜面を登っていく。
北沢峠から仙丈ヶ岳への稜線の登山道と合流し、足早に登山道を降りていく。正面には今日登る甲斐駒ヶ岳の雄姿が聳えるが、北沢峠に下ってからまた登るのかと思うと気が重い。OLYMPUS DIGITAL CAMERA バッチリトレースのついた道をくだり、長兵衛山荘のテン場へ。テントを設営し甲斐駒ヶ岳へのピストンへ。心配していた天候も全く問題なく春の陽気の中、軽いザックで歩くのは気持ちがいい。仙水小屋でお水をいただき、仙水峠で一本。
峠からは朝歩いた仙丈ヶ岳の稜線や雪を纏わぬ摩利支天の荒い岩肌が真近くみえる。仙丈ヶ岳の女性的な山容となんと対照的だろうか。
峠からは標高をぐいぐいあげていく。なんとなく近くなっているようななっていないような駒津峰と甲斐駒ヶ岳のピーク。森林限界を超えると鳳凰三山方面の粟沢山と同じ高度になり、雪も解けている箇所有。
駒津峰にせっかく登ったのに鞍部に高度を落とす。もったいない。細い尾根だがトレースもあり問題なかった。八丈岩で一本とってピークを見上げる。おお遠いぃ。だいたい御在所の前尾根くらいかとか金比羅Y懸5往復くらいかなんて冗談を言って気を紛わせるが、摩利支天経由のトラバース道にトレースはなく、直登ルート行く。朝出発した仙丈小屋を遥かに見て、今日の行動ルートの長さを実感する。OLYMPUS DIGITAL CAMERA ついに山頂に着くと黒戸尾根から来ましたという1人しか会わず、山頂は貸切状態だった。前日の疲れも吹き飛びそうな絶景にしばし疲れを忘れる。OLYMPUS DIGITAL CAMERA時間もそこそこに下山開始。仙水峠に着いて一本。
最後の堰堤を越えて橋を渡りテン場に到着。今日はよく歩いた歩いた。もう今すぐに寝れそうだ。
今日のメニューは豚汁でペミカンのバターが体に染みる。うまい。そんなこんなですぐ就寝。一瞬で寝れた。

29日
テントを撤収し、歌宿に向かう。連日の疲れが残っているような。足取りをもすこし思い。北沢峠の原生林が美しい。
除雪した林道をガコガコと冬靴を鳴らして降りる。2日前に出発した丹渓新道を過ぎると歌宿ももうすぐだ。
歌宿に着きバスの時間まで1時間ほどあるのでうだうだと過ごしバスに乗る。お風呂に入って伊那名物のローメンをいただく。
時間があるのでKさんおすすめのパワースポット「ゼロ磁場」へ行く。雨が本格的に降り出しきた。
中央道を過ぎて京都へ近づいても雨は止むこともなく市内でもかなりの雨だった。

家に帰り布団に入ればテントの湿ったザックに枕することもなく、テントをゆらす風の音も聞こえない。
あんなキツくて大変だった3日間が終わってみれば毎度のこどく家に帰れば恋しく思ってしまうのはなぜだろうか。