日時:2015年5月30日(土) 大阪朝発
場所:三重県迷岳周辺域 蓮川水系 野江股谷

河原町を阪急の始発で出発し梅田に向かう。5時台はすべて電車が各駅停車なのでとても時間がかかる。河原町から梅田まで京都本線すべての駅に停車する電車にのるなんて貴重な経験だ。寝てたけど。

梅田で拾ってもらい阪奈道で奈良市経由で向かうがなんだかおかしい。西名阪でさくっといけるはずなのだがナビをいろいろ間違えて蓮ダムの林道に入ったのは予定より1時間ちかく遅れていた。林道をヌタハラ谷方面に進み絵馬小屋谷林道に入る。かなりのオフロードで四駆の車高が高い車じゃないと林道周辺にいくのはかなり厳しいはず。今回は四駆だったので問題なく終点まで入る。既に車は2台停められていた。

天気は快晴。準備をして早速入渓。10分経たないうちに今日の核心部の不動滝のゴルジュである。しかし他の遡行記録の青黒いゴルジュではなくなんかさっぱりとした色の水。

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どうやら水量がかなり少ないようだった。右岸を巻くトラバース気味に滝の落ち口へ向かう。一箇所なんか嫌なところがあったがあとは平凡。次の滝も直登不可でまた右岸から巻く。少し戻り気味に尾根に向かって進みとれなくなったカムのあるルンゼを簡単に巻くとすぐ踏み跡に当たる。踏み跡を辿って沢床が見えてきたら懸垂で降りる。核心部はそこまで難しくなく一応2Pで抜けた。

その後難なく直登可能な滝をほいほいと登っていく。
人工林もなく台高特有の深い緑がとても美しい。沢自体も開豁で天気と相俟って夏がきたなぁと実感する。

途中水をあびてお昼ごはん。12時すぎにもう沢の半分以上きているようで沢は少し落ち着いてきた。


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しかし水が少なく遡行図のゴルジュというのも水が少ないのでただの水路みたいになっている。拍子抜けした第3ゴルジュを超えると沢はなぜか今以上に開けて右岸が崩壊している。沢は少し左に屈曲しゴーロ帯の真ん中を水がチョロチョロ流れてもはや源流部の雰囲気だ。第4ゴルジュなどは多分完全に土砂に埋まってしまっただろう。屈曲したところを曲がるとそこには野江股頭までの稜線まで完全に崩壊した斜面でちょうど二俣上部の左俣が山抜けしていた。

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しばし口をあけてぽかーんとする。どピーカンで山抜けの斜面と青空の対比が以上に際立っている。崩壊した斜面を登るとボロボロで登れない。左俣を少し沿うように登り左の崩壊していない斜面にのって稜線を目指す。直登につぐ直登。暑くてつらい。ハエが汗によってきて不快極まりない。バテバテでやっとのことで稜線に着く。汗だく。なぜかハエからちっさいアブに変わって不快さがさらにアップ。直登の登りの疲れも癒えることなく足早に下山。去年苦しめられた光沢のある常緑樹の葉っぱがかなりすべる。1時間で駐車場着。水浴びをしてクールダウンした。本当に疲れた・・・。

こんなに疲れた山行は久しぶりだった。明日、二日目の遡行に向けて移動する。日がまだまだ長い。
これから野江股谷はどうなってしまうのだろうか?上部の崩壊した土砂がさらに下流部に流入すれば沢の景観は失われてしまうだろう。