日時:2016年8月27~28日
場所:奈良県大台ケ原宮川水系堂倉谷

8月27日
早朝に市内を出発し大台ヶ原ドライブウェイへ。
百名山である大台ケ原の日出ヶ岳を経由して大杉谷へ降りてゆく。一等三角点の日出ヶ岳は360°全面ガスの大パノラマでなかなかの絶景。
この沢を振り返ってみると、日出ヶ岳から入渓点までがとにかくしんどかった…。登山道下るだけだからいっかと思っていたが、まったくそんなことはない。4時間の沢タビの激下りはかなりしんどかった。たしかに駐車場からそこまで歩かずに入渓していた沢が多かった。
やっとのことで入渓点。汗だく。
モノレール道から腐ったフィックスとワイヤーを辿って沢に降りる。やたらぬめりが強い。
最初の大滝をすんなり巻いて、次の斜滝もかなりヌルヌル。

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そこから先は渇水でかなりテンポよく進めた。水量が多いとけっこう時間がかかるはず。

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奥七ツ釜はかなりの絶景。

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しかし水量が少なくあの釜に注ぎ込む水流がなく少し残念。

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その後も淵をひたすら泳いだりしながら、夏の沢を満喫する。曇ってはいるが気温は高いので泳ぐのも苦にならない。

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朝発の人がだいたい泊まるアザミ谷出合を過ぎて前夜発の人たちが泊まるところまでこられた。ここは湧き水も焚き木もたくさんあって絶好のポイントだ。
夕方パラパラと雨が降ったが特に問題なく、けっこう遅くまで焚き火を囲んで酒を酌み交わし喋っていた。

8月28日
きのう炊いたごはんにいろいろまぜて雑炊にして出発。平凡な河原歩きの区間は林道を使ってカットする。林道も終点あたりのところで入渓。

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釜を泳いだりしながら核心部へ近づく。小滝が多くなりザイルを出す。

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遡行図にある12mの滝がでてくる。巻き道もなさそうなので流芯の左を登るが残置がない…。ヌルヌルでけっこう怖かった。ハーケンを打って前進。

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その後に大滝。2Pに区切って登る。雨がかなり強くなってきた。その後の滝もみるみるうちに色が変わってくる。

DSCN9508 4人いるとけっこうザイルを出すと時間がかかりつかれる。
核心部を抜けてもまだ雨は強い。

DSCN9512 源頭部の雰囲気になってくる。

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けっこう疲れた足を引きずってなんとか登山道へ出る。
登山道は沢みたいになっていた。登山道もまた40分くらい地味に長く疲れた。

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完全にガスった駐車場に着き杉の湯に向かうが下界はかなり晴れていた。京都につくころには暗くなっていた。家に帰ってほとんど乾いていない泥まみれのザックを洗う。なんか今シーズン買ったのにけっこう削れている沢タビのフェルトを見るとあの大杉谷へ下る忌々しい登山道が思い出された。