とき:15年3月14~15日 沢泊1泊
ところ:山梨県奥秩父山系多摩川水系一之瀬川 竜喰谷
メンバー:倉、他4

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3月14日
前日、金曜日に東京で用事がありそれを済ませて翌日知り合いとともに沢登りへ。
8時ごろ東京を出て高速を使って山梨へ。運転を変わってもらいついたら勝沼ぶどう郷でぶどう畑がたくさんある。大菩薩峠方面へ車を走らせる。途中コンビニに寄ってないことにICを降りて気付き、まぁ国道沿いにあるだろうと思っていたら全くなかった。塩沢峠を越えて奥多摩方面へ。峠をぐんぐん下り一之瀬川林道に入る。途中やはり凍っている箇所がありスタッドレスタイヤできてよかった。

遡行図に載っている駐車スペースに車をとめて入渓の準備をする。かなり晴れているがやはり寒い・・・。
全く夏と同じ格好で来ている沢登り4年目の人や、冬用シュラフでふくらんだ70リットル近いザックを背負う人などなど、先が思いやられる。

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沢まで下る道にはでかい霜柱が全く解けずに、ごろごろしている。
一之瀬川本流を少し遡り幅広の滝の手前を右に折れる。ナメがあり川幅も広く明るい沢だ。しかしナメ床のヌメヌメがかなり強くフリクションがほぼ効かない。アクアステルス系のラバーソールだとかなりキツイだろう。

特にザイルも出さず滝を直登していく。やはり手が冷たい。雪も進んでいくたびに多くなっている。去年南紀に2月にいったが水量がほとんどなく沢靴でいっかと思ったが今回はやたら足が冷たい。ウェットスーツ素材のネオプレーンソックスにネオプレーンスパッツをつけていたがひざ下までの浸かることがかなりあり下手すると股下までもある。ウェットスーツの保温効果を生むしくみは肌と生地の間に水が入りその水が温められて保温効果が発揮されるが、ソックスの水は温められる前に絶えず水が循環してしまってほぼ水温と同じ水にずっと足を浸けている状態になっていて、とても足が冷たい。

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そんなこと言っている間に雪が降ってきてあたりは一面雪景色に。3月とは思えない降り方でどんどん積もっていく。

 

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夏なら突破できる滝も巻いたりしていると、新雪の積もった岩を持ったりして手もどんどんかじかんでいく。雪も止む気配を見せず7mくらいの多段の滝は凍って大きく前にせり出し、巻き道の笹の斜面は雪で真っ白になっている。これ以上進むとやばそうなので、当然引き返すことに。

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懸垂したりして下っていき雪が少なくなった焚き木の多い河原で泊まることにした。テントは持ってきていないのでとりあえず火を熾す。
焚き木を4人がかりくらいで集める。夕食もすべて焚き火で作る。夕食後は焚き火のまわりでベーコンやマシュマロを焼いたりする。相当寒いが焚き火がこんだけでかいとなんとかなる。いい加減寒いので寝る。冬用シュラフではなく夏用のシュラフ。エアーマットがあるしと思っていたらまんまと忘れ、ザックと生乾きのウェットスーツを敷いて寝る。当然寒くて深夜に目が覚める。沢靴を履こうと思ったら凍っていて硬くて履けない。シュラフさえ持ってきていない朝まで焚き火をしていたN君と余分に持ってきていたうどんを作って食べて寝た。

3月15日
朝起きると一晩中火の番をして灰まみれのN君が転がっている。焚き火で凍った沢靴とソックスをとかして柔らかくして履く。

DSCN8188 焚き火がついているのがとてもありがたい。いつもどおりだらだらと撤収する。寒いのでさらにダラダラしている。
雪の積もった河原を歩く。フェルトの底に雪の団子ができて歩きにくい。1時間半ほどで駐車場に着いた。林道の雪はほとんど解けていた。

奥多摩、青梅方面へ高速を使わず帰る。御嶽駅付近の電信柱にサイドミラーをぶつけて、レンタカーを小破させてしまい警察を呼んで現場検証などしてもらい、結局八王子から高速に乗って帰った。実家に15時くらいについてその日の深夜発の高速バスに乗って京都へ帰り、恐ろしい疲労感とともに早朝の京都駅に着き、家に帰って準備をして出勤した。やたら疲れた沢登りだった。