メンバー テッシー,Geff,他11,うち4名は途中敗退

よく,腰ラッセルとか胸ラッセルとか言うけれど,あれはどこを基準にして,どこまでの深さを指すのだろう?今回,おそらく雪が降り続いたあとの日曜日,先頭でラッセルすると,しばしば目の前の雪面は自分の目線より上にあった。大男の顔を叩きにいくようにピッケルを持った腕を振り回して,崩した雪を腹の前に集めて,四つん這いで乗り込み,踏んづけて,崩れるとまた雪を掻き落として穴を埋めて,そこに立ち上がる。気分は全く頭ラッセル。けれども,後続する者ができたトレースに直立すると,顔の真横まで雪の壁があるわけじゃない。まあ,深くても胸の下くらい。雪を落として踏み固めるから,溝の底が上がるのだが。
ラッセル中は,前のめりになっているから,観測点が低くなっているのかな。




それにしても,雪面に直立姿勢の人を置いたら,やはり胸より上まで潜っただろう。
ともかく,見ず知らずのパーティと一緒になって,自分たちが休む間に進めるだけ進んでもらって,15時20分過ぎにようやく登頂。汗びっしょり。計画より遅くなったので山頂から家に電話した。「たいへんなラッセルで,今やっと山頂に抜けたよ。」「えー,まじー。晩御飯どうすんのよ!食べてくる?」「なんでよ,6時ごろには家に帰るがな。」「帰りしなに,買い物して来てもらおうと思ってたのに!」「・・・」「もー!どうすんのよ。」「そんなん,雪が深かってんから・・・。」「お好み焼きの材料を買って帰りなさい。粉も!」まったく,やれやれだ。

金糞峠に回って,琵琶湖対岸の白い峰(鈴鹿らしい)が夕日に色づくのを,久しぶりに愛でつつ,下山。