メンバー:やすえもん、他2名くっちゃん・かずちゃん

昨年、道路の崩落のため、すんでの所で入山できずに断念した思いを胸に、行ってきました。

19日:東海フォレストのリムジンバスは、約1時間、畑薙第一ダムから大井川源流域の深い谷間を縫うように走って椹島へ私たちを運んでくれた。
千枚小屋までの長い登りを延々と、約8時間(コースタイムは6時間30分だけど・・・)歩くのだが、有難いことに、日本海側の低気圧の影響はなく、快適に歩き始めた。

私って、お天気には、本当に恵まれる・・・と思っていたものの、この日は14:30位までで    運も尽て・・・。

シラビソの樹林帯が美しかった事と、清水平の水場までが長く感じらた事が記憶に鮮明で、以後は雷雲と雨にやられてしまい黙々と足元ばかり見ていた・・・。
             千枚小屋到着(16:45:7時間45分)
千枚小屋の周りは、マルバダケブキと、トリカブトが競うように咲いていた。

20日:霧の中を、5:20に出発。稜線に出たらもの凄い強風。千枚岳までは時々耐風姿勢で 停止せねばならないほど。先を行くか・・・あきらめてチンするか・・・。
元来た道を戻る人もいる中で、かずちゃんは、行けるかあ?(登山暦は長く、大先輩)くっちゃんは、行ってみたい!(いつも慎重派)意見が分かれたけど、先へ行くことに決める。
    
東岳までの稜線歩きは、容赦のない強風だったけど、時間の経過とともに確実に弱まっている事を実感できた。
              東岳登頂!万歳 (8:15)   景色は真っ白
    
さらに先へ進むことに意見が一致して、出発する。
中岳を過ぎ、前岳を巻く頃から霧が晴れて、青空がのぞく。
お花畑は満開で、黒百合・チングルマ・ヨツバシオガマ・マツムシソウ・イブキトラノオ、きばな石楠花、その他たくさん・・・が、色とりどりで迎えてくれた。
              荒川小屋到着!(11:43)
    
赤石避難小屋での自炊分の水各自3Lを補給する。 
ずっしり重くなったザックを担ぎ、赤石岳と、そのすぐ先の避難小屋に向けて出発する。
しばらくは、お花畑の広がるほぼ水平の道を歩き、大聖寺平から急斜面を約2時間登るのだけど、歩いてきた荒川三山が背後にくっきり見え、充実感で満たされてしんどくはなかった(私だけの感想)。
          
               小赤石岳登頂!
               赤石岳登頂!万歳 (15:43)   景色は真っ白
               赤石避難小屋無事到着!(15:53)

皆、本当にがんばって歩きました。ありがとう!
小屋の管理人さんはとても親切で、「雨が降って水があるから、ストーブにかけてあるヤカンのお湯は自由に使って良いよ」と。 
1階は暖かい自炊場と、 皆がくつろげる部屋になっていて、2回が宿泊場所。
居心地の良い雰囲気に包まれて、他の宿泊者との会話も弾む。
数人で自炊していると、管理人さんが岩魚の煮つけとマグロの煮つけを下さった。
*お気に入りの小屋に、登録!です。

22日:6:10管理人さんに見送られて、朝靄の真っ白な中を下山に向けて出発する.残念ながら、赤石岳から見えるはずの聖岳は霧の中。
14:00が最終の東海フォレストのリムジンバスに乗り遅れないようにしないといけないので、先を急ぐ。
またしても天気には恵まれる私・・・・。富士見平に着くころには霧も晴れて、文字通り、富士山がくっきりと見え、自分たちの歩いてきた荒川三山、赤石岳。そして聖岳、360度の大パノラマが広がった。やったぁ!
     
赤石岳からの下山は、標高にして約2000m。かなりなものでしたが、1時間早い13:00のバスにぎりぎりで間に合いました。
お陰で帰りの車の中は、サロンパスの香りがムンムン・・・。
あえて名前は伏せますが・・・・・・、これって・・どう?
今までに体験したことのない、私にとっては非日常的な香りでございました。

2年越しの思いが達成でき、充実した山行でした。同行してくれた二人に感謝します。