メンバー:唐、縄、園、樫、小

成人の日の3連休に、京都府山岳連盟のアイスクライミング同好会に参加してきた。メンバーの多くがアイスは初心者であったが、スケールのある氷爆を登り満喫できた。

京都を22時頃出発し、駒ケ岳SAでテントを張り仮眠をとる。この夜が全日程の中でもっとも寒い一晩だった。
翌朝7時頃に出発し、戸台大橋付近に車を停める。9時頃に林道を歩き始めるも、全く雪がない。途中ででっかい堰堤を巻き、1時間ほどで尾勝谷と塩沢の二股へ到着。完全に秋山の様相が不安を煽る。

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うんざりするほど渡渉を繰り返しながら沢沿いを登っていく。最近の山行の例に漏れず、豪華で重たい夕飯を背負い、沢登りの対象としては遡行価値の低そうな沢を延々歩きつづける。
1時間ほどの冬季沢登りの末に、側壁ルンゼが氷結しているのを発見。少しホッとする。

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さらに歩くこと3時間、14時すぎに塩沢の二股へ到着。テント適地を探しているとけっこういい時間となってしまった。

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雪がないので6テンを張るための整地に苦労する。枯れ葉やわずかな雪などをかき集めて、なんとか平坦な地面を作ってテントを張る。
その後右又へ偵察へ行ったメンバから、氷の状態は良いとの報告を受け期待が高まる。
初日の夜は鶏鍋。食べすぎた。

翌朝は7頃出発し、右又を40分ほど歩いたところでF1に到着。
アイスビギナー組はここでしばらく練習。
アイス初めてのKさんも、日頃のボルダリングの成果か覚えが早い。

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F2はスケールのある45m滝。トップロープを張り、3人交代くらいでひたすら登りこむ。

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15時頃、腕がパンプしてきたころ雪も強くなってきたので撤収。
他の方のアイスバイルを借りて登ったりしたが、「アイスは道具」という言葉を実感した。
しかし、よい道具を持っている者にしか言う権利はないのかもしれない。

2日目の夜はモツ鍋。初日に続いての豪華すぎる夕食に、他のテントからの差し入れもあり食べ過ぎる。
3日目に起きると朝まで降り続いた雪ですっかり冬山となっていた。

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3日目は昨日行かなかった左俣へ偵察に行き、氷は登らずに下山の予定。
昨晩降った雪のせいで河原の岩が隠れてしまい、かなり歩きにくい。

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1時間くらいかけてようやくF1に到着。
氷結状態はバッチリではないものの、なんとか登れるかという感じ。集合写真を撮った後も、皆名残惜しそうに氷にバイルを刺したりとグダグダする。

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10時すぎにテントサイトに戻り下山開始。
積もった雪で初日よりも歩きにくさが増して、下山3時間半の予定がたっぷり5時間かかってしまった。

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これだけの氷瀑を独占できるのは魅力だが、このアプローチを考えると、しばらくは塩沢はいいかなという気がした。
今回は多人数ということもあって1日目、3日目は沢歩きに終始していたが、もっとアイスが上手く強くなれば、1日で尾根まで抜けて2日で帰ってくるというというようなことも可能なのだろう。
本チャンチックなアイスは取り付きまでのルートファインディングや歩荷力など、総合的な力が必要だと実感した。

帰りに駒ヶ根名物明治亭のソースカツ丼(大盛り)を食べて帰京。

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