少し前の記録ですが、ひどい蒸し暑さの中、御在所山の中尾根に行ってきました。

日程:2017/7/19

メンバー:鹿、樫

 

7時に駐車場集合。アプローチが第一の核心。藤内壁下に上がるまでにひとしきり体の水分を搾り取られる。モンキーフェイスを登って中尾根に取り付くつもりだったが、ガスで周囲の様子がよく分からず、結局正規の取り付きからスタートとなった。まあいいか。

1p目 (P4下部): 20m

いきなりオフィズス~チムニーで大苦戦。ザックがめっちゃ邪魔で、最終的にビレイループにザックをぶら下げて突破。あまりチムニーの奥に突っ込まないのがコツのようだ。良いテラスと終了点があるのでそこでピッチを切る。

2p目 (P4上部):15m

簡単で短いピッチ。樫さんはピナクルにスリングで中間支点を取れてうれしそう。P4の上に出て終了。下とつないで登った方がスムーズだった。 P4からP3の取り付きまでは歩いて下りていく。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA ⬆P4上部

3p目 (P3):30m

下から見るよりは易しくないが、岩は安定していてプロテクションも取り放題。チンネ中央チムニーに比べれば天国。最後は他の記録でよく「下からくぐれば楽だったのに」と言われるチョックストーンをやっぱり上から越えて終了。なんにも考えていないと、なんとなく上に上がってしまうのだ。 終了点からは懸垂下降でP2取り付きへ。

1499732568703 ⬆P3取り付き。

4p目 (P2下部):30m

右手の崩壊した取り付きはよくアブミで突破されているが、樫さんはA0でさらっと抜ける。その上のフェースも細かくてけっこう難しい。ボルトは短い間隔で打ってあって安心できる。

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⬆P2下部

5p目(P2上部):30m

自由にルートが選べそうではあるが、ボルト伝いに登っていく。中間部と最上部に意外と悪い箇所があり、テンションを掛けてしまう。一方セカンドの樫さんはさほど苦労する様子もなくあっさり登ってきた。強い!

 

6p目 (P1):30m

ここまで来たらせっかくなのでP1まで登る。右に草木の茂るクラックがあるが、ちょっと難しそうなので、左手の顕著なチムニーをルートに選んだ。(あとでトポを見ると本来のルートからかけ離れた場所でした)

あまり登られていないのか下の方は浮き石が多く、チムニー内部もちょっとドロドロしている。少しプロテクションを取りづらそうだったが、なんとか突破。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA ⬆P1 チムニー登攀中

OLYMPUS DIGITAL CAMERA ⬆チムニーはガスでしっとり濡れている

OLYMPUS DIGITAL CAMERA ⬆中尾根終了!

帰りは50mのダブルロープでの懸垂下降3ピッチでP2下の巻き道に降りられた。下山したら5時過ぎで、留守本部には少し心配をかけてしまった。アクアイグニスで汗を流し、菰野のラーメン屋でトンテキを食べて解散。

去年前尾根を登ってからずっと中尾根にも登りたいと思っていたのだが、ほどよい難しさと渋い天気でなかなか楽しめた。 各ピッチで色々なルートが取れるようなのでまた涼しく晴れた日に再訪したい。

 

記 : 鹿