日時:2017年11月3日~5日
メンバ:こ、その、くら、他

11月の3連休に南アルプスは光岳に縦走した時の記録です。
10月はひたすら雨やら台風やらにことごとく週末を奪われ、このときはようやく晴れそうな3連休。(だった気がする)
どこに行くかと考えてみると、なんとも微妙な時期。高い山は冠雪しているところもあるが、本格的な雪山にはまだ早い。当初は南アルプス池口岳へ池口川から沢登りに行く計画だったが、やっぱり寒いかということで池口岳〜光岳の縦走に落ち着いた。
ちなみに、池口岳周辺には、池口川以外にも加加良沢や利剣沢など魅力的なゴルジュを持った沢も多く、継続遡行にもトライしたいところである。

前日深夜に京都を出発し、遠山の道の駅にてC0。
朝起きると周辺の山々が紅葉しておりとても綺麗だった。
池口岳登山口までは林道を結構上がったところに駐車スペースがある。マイナーな山を選んだつもりが、想像以上に車が止まっており唖然。
紅葉で有名なのか?雑誌等に取り上げられたのか?静かな山を期待しただけに少し残念。

入山してみると綺麗な森が広がっていて、池口岳北峰〜南峰を1泊2日で周遊するルートが人気のようだった。

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久々に重荷を背負って寝不足の体を上げていく。結構辛い。
沢やらクライミングやらをしていると忘れがちだが、やはり歩けないことにはいい登山はできない。
頑張って歩くと、黒薙から南アルプスの山々が見渡せる絶景に出会えた。

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水場があるかと思っていたザラナギ平に着くも、それらしき所がなく、テントを張っていた地元の人らしき人に尋ねると、急坂をかなり下らないと水はないとのこと。
ここをC1にしようと考えていたが、水場までの往復を考えて、もう少し先の池口岳と加加森山のジャンクションまで進むことにする。

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ジャンクション付近で水場を探すものの、涸れ沢をしばらく下っても水は出てこない。
もう日も暮れてきたのでこのあたりをC1として、水は明日朝に池口岳南峰で入手することにした。

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テントに入り今日の夕食はカツ丼。
久々にガッツリ歩いた疲労のため、宴会もそこそこに就寝。
翌日は池口岳南峰まで行き水を汲んでから再度テントに戻り、水をデポしてから光岳を目指すというハードな計画。

2日目はまだ真っ暗な中1時間弱の歩きで池口岳南峰に到着。

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このあたりに水場があると思われるが…暗すぎてわからない。
だんだん明るくなってきて、斜面をそこそこ下ったところの沢に水が湧いていた。水場は結構わかりにくく、マイナーな縦走路で自然の水を得ようとするとなかなか難しいことがある。
水場から尾根に戻る途中の獣道で、強烈な獣の匂いに緊張した。
テントに水をデポして光岳を目指した。

池口岳から光岳に縦走する人はかなり少なく、山と高原地図にも池口岳から先は踏み跡薄く読図技術が必須とある。

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確かにかなりヤブっぽいところや、踏み跡が獣道レベルのルートが続く。

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アルプスの縦走路とは思えない倒木帯を超えていく。

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光岳直前の急登が核心。尾根のふもとの広場に装備のほとんどをデポして山頂アタック。頂上はガスガスで何も見えず、おまけにみぞれまで降ってきて、写真だけ撮って撤退。

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あとは来た道を戻るだけ。ここからさらに雨風が強まり、濡れた笹を藪漕ぎしていたせいで、カッパを出したときには既にビショビショ。

なんとか明るいうちにテントに戻るも、昨夜にも増して疲労のあまりほとんど酒を飲むことなく、チーズリゾットを食べて就寝。
服を濡らしたせいでこの夜はかなり寒く、あまり眠れなかった。

翌朝起きるとピーカン。
帰りの黒薙平からは雲海と紅葉を見ることができた。

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下りは無心になってスピード下山。
途中で栗拾いをしながら10時過ぎに下山した。

帰りの道の駅で買ったリンゴがやたらと美味かった。
久々にガッツリした山ができ、冬山に向けたよい練習となったと思う。